この資料は、電車の往来や人の密集、複雑な多層構造など、無線通信にとって非常に過酷な環境である「鉄道駅構内」において、LPWA(=省電力で長距離通信ができる無線技術)である「ZETA」の通信信頼性を検証した実証実験の記録です。
鉄道駅は、金属製の電車が頻繁に往来し、多くの人々が行き交うため、電波が遮られたり干渉したりしやすい非常に過酷な無線環境です。また、コンコースやホームが何層にも重なる人工地盤構造も、通信を妨げる大きな要因となります。
本実証実験は、東急電鉄の武蔵小杉駅を舞台に、ZETAアライアンスの「ZETA鉄道WG(=ワーキンググループ)」が主導し、ZETAの基礎的な通信実力や、既存の鉄道無線システムへの影響がないかを確かめるために実施されました。
実験初期には、ホームやコンコースの一部でデータの欠損が見られましたが、電池駆動の中継器を1台増設するだけで、10日間のデータ欠損数を24件から0件へと劇的に改善できました。最終的に約3ヶ月間で29,400件のデータを取得し、欠損率はわずか0.34%という非常に高い信頼性を実証しました。既存の鉄道無線システムへの影響も一切発生していません。
この結果から、ZETAは駅構内のような過酷な屋内環境でも、プライベートなIoTネットワークを容易かつ柔軟に構築できることが分かりました。駅設備の遠隔監視や、安全・安心な駅づくりのためのセンサー活用など、鉄道事業者やビル管理会社における具体的な応用が期待されます。詳しくは資料本編(PDF)をご覧ください。
ZETAアライアンスは、産官学民でZETAの活用を広げる団体です。会員になると、技術・マーケティング資料の入手、ワーキンググループやセミナー・シンポジウムへの参加、ビジネスマッチングなどの機会をご利用いただけます。実証事例にご関心をお持ちの方は、ぜひ入会をご検討ください。