この資料は、低電力で広域な通信を可能にするIoT向けの無線通信規格「ZETA(ゼタ)」の技術的な特徴や仕組みを体系的に解説した技術白書です。
1チャンネルの帯域幅がわずか3.8kHzと非常に狭いため、電波が混み合う環境でもノイズの影響を受けにくく、安定した通信が可能です。
中継器(スマートラウター)が自動で最適な通信ルートを構築する「マルチホップ(最大4ホップ)」に対応。基地局の電波が届かない死角エリアも柔軟にカバーします。
5Gと同様の周波数変調技術を取り入れることで、低消費電力を維持しながら、従来のLPWAN規格よりも高速かつ効率的なデータ伝送を実現します。
IoT(=モノのインターネット)の普及に伴い、広範囲に設置された多数のセンサーからデータを低コスト・低消費電力で回収する「LPWAN(=低電力広域ネットワーク)」技術の重要性が高まっています。しかし、従来の無線技術では、都市部やビル内などの障害物が多い場所での電波の届きにくさや、通信の混雑によるデータ欠損、通信速度の制限などが課題となっていました。
本書は、これらの課題を解決するために開発された「ZETA」プロトコルの全体像と、その核心となる物理層技術(=電波を送受信する基本的な仕組み)を明らかにし、多様なIoTシナリオへの適用可能性を示すことを目的としています。
ZETAは、用途に応じて「低遅延(ZETA-P)」「大容量(ZETA-S)」「簡易一方向(ZETA-G)」の3つのプロトコルを選択でき、スマートビルディングでの設備監視、スマート農業での環境データ収集、物流における資産管理など、幅広いビジネス現場のニーズに柔軟に対応できます。
また、5G技術の特徴であるスケーラブルな周波数間隔や位相変調を応用した「Advanced M-FSK変調」により、従来の競合技術(LoRaなど)と比較して、限られた電波帯域の中でより高いデータ伝送レートを確保できることが技術的に実証されています。これにより、これまでLPWANでは難しかった「少し多めのデータ送信」や「高速移動体での通信」も視野に入ります。
各プロトコルの詳細な通信シーケンスや、変調技術の数式を用いた詳細な比較データなど、より深い技術仕様については、ぜひ資料本編(PDF)をダウンロードしてご確認ください。
ZETAアライアンスは、産官学民でZETAの活用を広げる団体です。会員になると、技術・マーケティング資料の入手、ワーキンググループやセミナー・シンポジウムへの参加、ビジネスマッチングなどの機会をご利用いただけます。実証事例にご関心をお持ちの方は、ぜひ入会をご検討ください。